迫りくる5G時代にWeb制作会社はどうあるべきか|Labo|株式会社トライム

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迫りくる5G時代にWeb制作会社はどうあるべきか

2020.02.21

2019.4.3、 アメリカと韓国で世界初の5Gサービスが開始されました。
そして2020年春、日本でもついに5Gサービスが開始されます。
5Gが各分野にもたらすインパクトはどの程度なのか、この時代の流れに真っ先に飲み込まれるであろうWeb制作会社はどうあるべきなのかを考えてみたいと思います。

そもそも5Gとは?

第5世代移動通信システム ( 5G )
4Gの次の世代となる移動通信システムのことです。次の3つの特徴を持ちます。

高速大容量通信
低遅延
同時多数接続

4Gと比べ、通信速度は20倍、遅延は10分の1、1平方キロメートルにおける同時接続数は10倍に向上すると言われています。特に遅延は1ミリ秒と、人間ではほぼ認知できないレベルになります。
そして、高速のデータ通信が安い価格で提供されるようになります。これにより、動画コンテンツなどのエンターテイメント、インフラ、製造業、医療、自動車など、あらゆる分野に巨大なインパクトを与えると考えられています。

5Gはどのような分野に生かされるのか?

では、まず実際にどのような分野が5Gの恩恵を受けるのかを見てみたいと思います。

動画などのコンテンツがスムーズに視聴できる
静止画から動画への波が来ます。スポーツ中継などのライブ動画サービスがタイムラグなく見ることができたり、 ライブストリーミングされる映像を通して、様々な角度から選手のプレーや試合経過を視聴できるようになるなど、より没入感の強い体験ができるようになります。

VR,AR体験の高品質化
ポケモンGOなどの位置情報ゲームをVRで遊ぶことができるようなります。子供の頃に夢見たポケモンがいる世界が体験できるでしょう。

運転システムの強化
しばらくは完全自動運転にはなりません。危険を察知して緊急ブレーキをかけるなど、リアルタイムな運転制御には今の5Gでは不十分だからです。ですが、将来必ずやってくる完全自動運転に向けて進化していきます。

各産業分野でロボットなどの遠隔操作技術による最適化
医療分野では、中国の福建省で豚の肝臓の遠隔手術が行われました。このように専門医の診断を遠隔で受けられるようになれば、地域による医療格差の改善などが見込めます。
農業分野では、生育状態・気候・市場状況などの情報を用いてドローン・無人農機を制御し、人手要らずの農業を実現する可能性があります。
製造業では工場内のロボットの生産ラインなど、今まで人間がしていた作業はどんどん自動化されていきます。
このように、それぞれの分野で5Gの恩恵が受けられ大きな変化が起こると考えられています。

家具家電などのあらゆるデバイス、街中のインフラがwebに接続出来るようになる
動画デジタル広告が街中に溢れるようになります。スマートホーム(IoTを軸にした住宅システム)はより普及し、スマートハウス(省エネ・節約を追及した住宅そのもの)・スマートシティもより身近になる可能性があります。

まずは動画サービスとゲーム・エンターテイメントの2つから進化していくと考えられています。より実用的なIotや運転システムなどの技術は5Gに関連するインフラが整ってきてから普及することになるでしょう。

また、総務省により5Gを含む様々な技術が使われた世界を描くイメージムービーが作成されており、ここからも実際にどのような技術が実現化されると考えられているかが読み取れるのではないでしょうか。

5Gとはどのような仕組みなのか?

これまでの無線通信、1G~4Gまではユーザーが所有するスマートフォンなどの無線端末から基地局へと接続する際の無線アクセス方式が高度化して回線速度が上昇してきました。
しかし、5Gでは無線アクセス方式に変更はなく、代わりにアンテナ技術の発達によって、回線速度の高速化がもたらされています。

5G通信を支える主要技術として、Massive MIMO(マッシブ・マイモ)という技術が注目を集めいています。
これまでは、「2×2 MIMO」や「4×4 MIMO」という、基地局と端末にそれぞれ2つないしは4つ搭載されているアンテナが相互に通信を行うという技術が使用されていました。
ですが、Massive MIMOでは基地局側に100本以上ものアンテナが設置されます。
それらの各アンテナが各ユーザーに向けて通信を行うことが可能になるために、これまで以上の高速化と同時接続数の強化が見込めるということになります。

出典:SoftBank 公式サイト

では、ここまで説明した通信の高速化はWebコンテンツを閲覧する際にどのように影響するのでしょうか。
まず、Webサイトが閲覧される時の挙動をおさらいします。

ユーザーがWebサイトを閲覧する際には上記の一連の処理が発生します。
この中で主に通信速度が影響する部分は、②と④のデータの送受信部分となり、この部分が先述のMassive MIMO技術により、これまでの数分の一~数十分の一の処理時間となると考えられているのです。

Web業界に影響が出る部分はどこか?

大容量画像や動画コンテンツのWeb上での読み込み高速化

超高速、超低遅延という5Gの特徴は、これまでデータ容量を気にして圧縮した画像や動画を実装していたサイトでも、未圧縮のオリジナルの画像をそのまま使えるようになり、より長尺の動画を実装ができるようになると想像されます。
また、WebGLなどの複雑な処理が必要なアニメーションも、これまではサイトが重くなりすぎるため忌避されがちでした。ですが、5Gによって読み込みの遅さや、それに起因するSEO的なマイナスの評価というものが改善されると考えられるため、今より活用しサイトに組み込みやすくなるでしょう。

IoT:Internet of Things による案件の多岐化

5Gと共に語られることの多いIoTですが、”Internet of Things”の略でモノのインターネットと訳され、パソコンやスマートフォン、タブレット端末以外の様々なデバイスからインターネットに接続できるようになることを意味しています。
Iotは様々な領域で活用・適用されていくと考えられていますが、Web業界においては既存のデバイス以外の端末からもWebコンテンツにアクセスされることを想定しなければいけないでしょう。
例えば、スマートグラスなどのヘッドマウントディスプレイや、鏡をインターネットに接続するというコンセプトのスマートミラーなど。様々な端末に向けてWebコンテンツを最適化することで様々な用途に活用できると見られています。

マーケティングのさらなる高度化、複雑化 GAなどの解析・計測技術の変化・複雑化

デジタルマーケティング領域にも影響が出るのは間違いないと思われます。
前述のIoTにより、ありとあらゆるものがインターネットに接続されますが、デジタルマーケティングでもリアル(現実世界)のモノ(Things)と絡めた施策が様々な企業によって行われていくと考えられています。
それらの施策の立案や改善の際に重要となるのが、これから普及するあらゆるデバイスから収集した解析データです。
現在もWeb解析にはGoogle Analyticsを始めとした様々なツールが存在していますが、これからはより複雑で多岐に渡るツールを理解し活用していく必要があるでしょう。

5G時代にWeb制作会社はどうあるべきか?

回線などのインフラの整備、端末・技術の一般的な普及など、5Gの導入が完了するまでにはまだまだ時間が必要と考えられていますが、2025年の段階で日本の普及率は49%との予想もあります。
3Gが4Gに変わった時よりも、さらに大きな変化が5G時代で起こるのは間違いなく、これからWebを取り巻く状況も目まぐるしく変化していき、新しい技術も次々と生まれるでしょう。

これからのWeb制作会社はそれらの新しい情報を敏感にキャッチアップして成長を続けていく必要があることは間違いないといえます。

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