国東半島〜九州 神話と陶器を巡る旅 その一〜

国東半島

国東半島の歴史

国東半島は大分県の北東部に位置する半島です。

奈良時代から平安時代にかけて六郷満山(ろくごうまんざん)という
独自の文化が栄えていました。

神仏習合、六郷満山文化とは

六郷とは古くから国東に存在した6つの郷に由来します。
この6つの郷はそれぞれ、武蔵、来縄、国東、田染、安岐、伊美といいました。

郷には古くから山岳信仰がありました。
この山岳信仰の霊地、修行の場は奈良時代の末から、
平安時代初期にかけて次第に寺院の形をとりはじめます。

国東全体で65に及んだ寺院は学問をするための本山、修行をするための中山、
布教をするための末山に分けられ、これらを総称して満山と呼びました。

以上合わせて六郷満山といいます。

国東半島のまわり方

羽田空港から飛び立つと飛行機はジェット気流の影響を受け、
ずいぶんと低い位置を飛んでいました。
ぼんやりと窓の外を眺めていると眼下に突然、富士山が現れました。

富士山
まるで北斎の浮世絵のような、すごい迫力です。

さて、大分空港は国東半島の南東に存在するため、
空港でレンタカーを借りてしまえばすぐに観光を始めることができます。

今回の国東観光の予定は下記のようにしました。

国東半島 観光スケジュール

時間 目的地
10:00 : 大分空港着
11:00 : 熊野磨崖仏
12:00 : 真木大堂
12:45 : 富貴寺
14:00 : 両子寺
15:40 : 宇佐神宮
別府に一泊
10:30 : 桂昌寺跡 地獄極楽

熊野磨崖仏

鬼が一夜で積み上げた石段

熊野磨崖仏を見るには鬼が積み上げたという石段を登っていきます。
「仕事の鬼」というと妥協のない仕事をする人物を想像しますが、

熊野磨崖仏 石段
これが「鬼の仕事」、、、荒い。鬼、仕事が荒い。

石段を登りきると国の重要文化財、熊野磨崖仏が現れます。
不動明王と大日如来です。

熊野磨崖仏 不動明王
熊野磨崖仏 大日如来
古来より山岳信仰の対象とされてきた岩に仏を彫ったのでしょうか。
磨崖仏から少し登ると熊野神社の社があります。

○○もこんなんやったなぁ

「千葉の鋸山もこんなんやったなぁ」
隣で年配の夫婦がそのようなことを話しています。

鋸山
確かに似ています。

真木大堂

重文の仏像が9体

真木大堂では国の重要文化財に指定された9体の仏像を見ることができます。

本尊の阿弥陀如来坐像に始まり、大威徳明王像、不動明王二童子立像、四天王立像は、
かつて六郷満山の本山本寺8ヶ寺のひとつであったという栄華を今に伝えます。

真木大堂は本山本寺8ヶ寺の中でも最大規模の寺院でした。
七堂伽藍を有し田染地区に36の寺坊が存在していたといいます。
本山本寺ということですので、ここは学問をする場所だったのでしょう。

真木大堂
こちらは江戸時代に再建された旧本堂です。

富貴寺

貴重な平安建築 大堂

富貴寺は宇佐神宮の大宮司、宇佐公通(うさの きみみち)によって
建立されたと言われます。

富貴寺 大堂
富貴寺の見どころはこの大堂です。
大堂は国宝に指定された近畿地方以外では大変珍しい平安建築です。

大堂内部、壁面には極楽浄土が描かれています。
沢山の天人がたちが音楽を奏でる様子は同時代の絵には見られない特徴で、
建立者、宇佐公通の浄土信仰が現れています。

両子寺

力強い仁王像

両子寺
両子寺といえば山門に続く石段の両脇に立つ仁王像が有名です。
こちらは江戸時代後期に作られたといわれます。

両子寺
仁王像。いい顔してます。

両子寺は中山本寺で修行の中心地でした。
紅葉の名所、子授けの寺としても有名です。

宇佐神宮

八幡宮 総本社 宇佐神宮

宇佐神宮
宇佐神宮は八幡宮の総本社です。
全国に存在する八幡宮は約2万5000社(4万4000とも)に渡るといいます。

日本三大八幡宮は鎌倉の鶴岡八幡宮や京都の石清水八幡宮、
そして宇佐神宮と言われますが、実際には鶴岡八幡宮や石清水八幡宮は
宇佐神宮の分社に当たります。

宇佐神宮が大変格式高い神社であることがわかります。

国東全体の寺院はこの宇佐神宮の神宮寺である弥勒寺の傘下に入ったことで、
仏教化が進んだと考えられています。

八幡神のルーツ

宇佐神宮
こちらに祀られる八幡神にはもう一つの名前があります。
その名も八幡大菩薩です。

八幡神は第15代天皇、応神天皇が後世神格化された神様で、
皇祖神や武神として祀られてきました。

後に仏教が伝来すると朝廷は仏教守護の神として、
八幡大菩薩の名を贈りました。

神仏習合の中でも最も大きなエピソードと言えます。

地獄蒸し

地獄蒸し
この日はここで切り上げ、別府に一泊しました。
夕食に地獄蒸しを食べました。

地獄蒸し
店内にはまるで雲のように湯気が漂っています。

地獄蒸し
肉や野菜やおこわを蒸籠で蒸して食べます。
見た目がヘルシーなので頼みすぎ、お腹がパンパンになりました。

Writer

ko

KO

誕生日に会社のみんなから『世界文学全集』をプレゼントしてもらった読書好きフロントエンド・エンジニアです。WordPressとMovableTypeが得意ですが、本当の特技は薪割りです。

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